このサイトでは、日本酒検定の過去問やポイントを整理していますが、
ときどき受験された方から、問題内容についての質問をいただくことがあります。
今回は、
日本酒検定 準1級に合格された方から届いた質問メールと、そのやり取りをもとに、
日本酒検定1級の問題について考えてみたいと思います。
準1級受験当日にサイトを見て合格したというメール
まず、いただいたメールの概要です。
日本酒検定準1級を受験する当日の朝、
移動中に「日本酒検定 過去問題」で検索してこのサイトを見つけました。
受験まで残り数時間でしたが、集中的に目を通し、
おかげさまで準1級に合格することができました。
その後、9月の1級受験に向けて勉強を続ける中で、
過去問の内容について2つの疑問があり、
質問のメールをいただきました。
質問①「黒酒」と「白酒」は“手法”の違いなのか
問題の概要
「延喜式」に記されている「黒酒」とは異なる手法の酒はどれか、
という問題で、正解は「白酒」とされていました。
質問者の方は、
- 黒酒は白酒に木灰を加えて黒くしたもの
- であれば、製造後の処理(濾過・加工)の違いではないのか
- 「手法」という言葉に違和感がある
という点が気になった、という内容でした。
考え方の整理
日本酒検定の問題では、
細かい工程の差異よりも、代表的な特徴で区別することが多くあります。
この問題では、
- 木灰を使うかどうか
という点が判断基準になっており、
「白酒」は木灰を使わないため、
異なる酒として扱われていると考えるのが自然だと思います。
質問②「増醸法」は法律なのか?
問題の概要
戦後の物資不足の中で、1949年に定められた法律は何か、
という問題で、正解が「増醸法」とされていました。
質問者の方は、
- 「増醸法」という法律が見つからない
- 三倍増醸酒は酒税法改正で可能になったのではないか
という点に疑問を持たれていました。
考え方の整理
この点については、
試験問題としての言葉の使い方を意識する必要があります。
実際には、
- 増醸は制度・方法として行われたもの
- 法律名として厳密に存在するかどうか
という点で、現実の法体系とズレがある部分もあります。
日本酒検定では、
「戦後の米不足 → 増醸(三倍増醸酒)」
という 流れを理解しているか が問われていると考えると、
問題意図は読み取りやすくなります。
やり取りを通して感じたこと
質問者の方からは、
その後、次のような返信をいただきました。
1級になると、
「えっ、そんなこと?」と思うような問題が出そうで、
身構えてしまっていたのかもしれません。お返事をいただいて、
もう少し気軽に勉強したいと思いました。
日本酒検定の上位級では、
細かい表現や言葉の違いが気になり、
考えすぎてしまうこともあります。
ですが、多くの場合は、
問題が作られた意図や、大きな流れを押さえることで、
答えは見えてくるように感じます。
日本酒検定1級を勉強する方へ
このサイトでは、
過去問を「丸暗記」するのではなく、
- なぜその選択肢が正解なのか
- 出題者は何を確認したいのか
を整理することを目的にしています。
1級の勉強をしていると、
細部に目が行きがちですが、
時代背景や全体像を意識することで、
少し気持ちが楽になるかもしれません。
まとめ
今回紹介したメールのように、
日本酒検定の問題は、
考え始めると深く掘り下げられるものが多くあります。
ただ、試験としては、
限られた時間の中で判断する力も求められます。
これから1級・準1級を目指す方にとって、
少しでも参考になれば幸いです。
実際に準1級・1級に合格された方から届いたメールについては、
こちらの記事で紹介しています。
⇒日本酒検定 準1級・1級に合格した方から届いたメールを紹介します
これから日本酒検定を受験する方や、3級・2級から学びたい方は、
こちらの記事も参考にしてみてください。
⇒日本酒検定で合格した方からいただいたメールを紹介します

